
現在私は、FXに関するLINEグループの管理人や、個人でLINEでFXに関するご質問にお答えします。というような企画をやっています。またその他にも、色々なLINEグループやdiscordのコミュニティに参加させていただいております。
そして、私の本業はwebディレクターでコミュニティサイトなどの運営にも長年関わっています。
そんな私の観点から、FXや仮想通貨のLINEグループやtwitterなどで起こっているコミュニケーションについて分析してみたいと思います。そういったLINEグループの管理や、少人数のグループなどに属している人にも参考になれば幸いです。
そもそもネット経由で知り合うコミュニティは難しい。
FXに関わらず私は、中学生時代から色々なネットコミュニティを見てきました。1番最初にガッツリはまったのは、ヤフチャというもので、その後もskype(スカイプ)グループや、mixiコミュニティ、LINEグループ、その他、趣味系コミュニティなど色々参加してきました。しかし、基本的には「リアルで会う」(オフ会)をしない限り、3か月以上会話が続くというのは1つ大きな壁と思いました。基本的に参加者も色々参加しているコミュニティの1つでしかないため、そんなに重要視しないわけですね(笑)
そこでよく用いられるソリューションとして、「運営スタッフを増やす」という方法があります。つまり、「お客様意識」から肩書を得ることで、「当事者意識」を持ってもらいコミュニティが盛り上がるように努力する人が増えていきます。
実際に稼働しているスタッフ側の人間(毎日発言してくれる人)が3人を超えるとそのコミュニティは強くなります。なぜならスタッフチャットが盛り上がるからです(笑)
その為、極端な話3人で会話を続けていればそのコミュニティは消えることがなくなります。
もう1つのソリューションが、新しいメンバーを常に定期的に追加し、コミュニティの新陳代謝をよくしていくという方法です。これは管理人さんの真価が問われるところで、どのように新しいメンバーを増やしていく仕組みを作るかを考える必要があります。なぜなら、内部的には盛り上げてくれるスタッフの方も、さすがに外部から人を呼び込むというのは負担が重いため、スタッフの方と相当強固な関係を気づけていないと他人に頼るのは難しいレベルの話になります。
しかし、この「毎日顔を出してくれる人がスタッフが3人(管理人入れて)」、「定期的に新メンバーが入る仕組みづくり」が確保できていると、3か月の壁を乗り越えられる可能性がぐんっと上がります。
次に待つのが空中分解か、内部分裂の危機
では3か月続いたとして、次は1年以上続くかです。正直、リアルで合っていないコミュニティだと難易度が相当高く、個別に付き合いが続いている人はいても、1年以上続いているネット経由のグループとなるとかなり確立が下がります。※リアルオフはしないけど、ボイスチャットはします。とかは、続く可能性が高いと思います。
※その後も、twitterなどでゆるく繋がっているなどでなく、毎日チャットが活性化している状況をイメージしています。
その理由というのは、「話すことがなくなる(空中分解)」または、「内部分裂が起こる」だと思います。
「話すことがなくなる」の最大の解決方法は、「皆で一緒に何かすることを決める」だと思ってい、1番簡単なのがゲームをすることな気がします(笑)
あまり自分はしないのですが、オンラインゲームのコミュニティとかは余裕で1年以上続いていて、これは「ゲームがメインで会話がサブ」という位置づけなのがいいのかなと思います。
そういう意味では、FXは情報交換やトレード中の愚痴、相談をして、利益を増やしていく。という明確な目的があり、一緒にゲームをしている状況に近いかと思います。
ただ、もう1つの「内部分裂が起こる」に関しては結構避けられないことだと思います。というのは、
・リアルの人格とは別の、当該グループにおける人間関係的ポジション
というものがあると思うのですが、人が増えると、そのポジションがバッティングしてしまいます。ただし、人を増やさないと過疎っていきます。(イノベーションのジレンマ)
結果、過疎らないように新しい人を増やしていくと、ポジションのバッティング起こり、内部分裂に繋がるという末路はよく聞く話です。例えばですが、FXのLINEグループで、「〇〇塾」みたいなLINEグループでしたら、リーダーが明確で、参加する方も「〇〇さんに教わる意識がある人のみ」というフィルタリングが出来ていますが、「誰でも気軽に入ってくださいね。」というコミュニティだと、常に「リーダーポジション」争いになるような印象があります。
そして、いわゆる古参と言われる人と、新参と言われる人で分裂してしまいます。
と、ここまでは別に人間関係における「現象」のようなものなので特に問題ないと思います。しかし、ここから「FX」というお金が絡んで分野においては注意しないといけないことがあると思っています。
FXは半年も勉強すれば誰でも "教える側" になれてしまう構造上の問題
FXというのは、「どこから勉強をすればいいか分からない時期」が最初にあります。そして、少し進んでいくと、色々なステージの商材が世に出回っていますので、よりステージの高いものを探す旅が始まります(笑)その為、最初に低いステージの商材に出会ってしまうと、時間を無駄に使ってしまうので、「誰に教わるか」は非常に大事です。
そしてこの、「どこから勉強をすればいいか分からない時期」にLINEグループに参加すると、漏れなくLINEグループではチヤホヤされます(笑)
なぜなら、「どこから勉強をすればいいか分からない時期」を乗り越えた人は、自分が苦労して得た、乗り越え方を教えてあげることで、すぐにその人が悩みが解決できるという状況が待っているからです。
ただこのアドバイスする人が、本当に最高レベルのアドバイスを出来るかが非常に問題です。つまり、この人の中ではベストな指導(アドバイス)をしたつもりが、一般的にはベストでない回答であるケースです。しかし、その人の先生のステージを初心者の人は客観的データで見極められることができないのがFXの師弟関係の構造上の問題だと思っています
もっと言うならば、ネットで商材や先生を探すときも、宣伝文だけならば皆、最高レベルに見えるのですが、当然、そこに差はあるので、どの先生に習うかは非常に難しいです。ただし、それはあくまで、こちらが能動的に動かなければ途中で、「違う。」と思ったらすぐに関係を切れます。
しかし、LINEなどで先生と生徒の関係が構築されてしまうと、受動的に教わる関係になるため非常に途中でやめるための、スイッチングコストが膨らみます。もっと言うなら、受動的に指導されているため、「あれ、違うかも。」と思う隙が生まれないこともあります。
こうなってくると、ディスポジション効果と同じ状況で、「損切り」ができなくなってくるわけですね(笑)
なぜそんなに熱心にFXや仮想通貨を教えてくれるのか。
これは経験して貰えないとわからないと思うのですが、FXや仮想通貨のLINEグループやtwitterなどで、初心者的な相談をする人が現れると、本当にみんなにチヤホヤされます(笑)その中で、教えている人を私なりに分析すると、
・業者だから(その後何かを売る目的がある)
・人生で初めて "先生の立場" を経験しテンションが上がっていくから(コミュニティ脳)
・質問されて、答えるのが好きだから(コンサル脳)
の3パータンかなと思います。
業者の人はそれが仕事だからだと思いますが、それ以外でも、知恵袋とか、Googleプロダクトフォーラムとか、その後連絡を取らないような関係性の相手に対して答えるようなQAサイトも非常に活性化しているので、人間の習性として、「人に何かを教えたい」という衝動があるんだと思います。
最初は質問するだけの関係性だったのに、気づいたら生徒・先生の関係に…
FXで言うならば、「オススメの証券会社ってありますか?何が理由で決定しました?」
「MT4の使い方勉強したいのですが、いい書籍やサイトなど教えてください。」
「MT4で××のインディケータを入れてるんですが、MTF用のインディケータって何か使ってますか?」
などの質問というのは、健全なやりとりだと私は思っています。これは、まさに1人で調べるよりも、経験者に質問をしてリサーチコストをショートカットできていると思います。
しかし、色々観察をしていくと、次はその回答をしていた人から、
「〇〇さんは、××って知ってる?」
「〇〇さん、チャートを△△に設定してください。」
「〇〇さん、こういうトレードルールでトレードしてください。」
「〇〇さん、今週の成績を教えてください。」
という風なコミュニケーションに発展していくケースを本当によく見てきました。
まぁ半分は業者の方で、EA販売に繋がったりもするんですが(笑)
そうでない人でも、こういう行動になってしまう先生側の気持ちは分かったりもします。これはあくまで、私がヒアリングした範囲での結果なのですが、思考回路としては、
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・(先生側が最初思っていること)
「自分は色々な経験をしてきたが、結局、インディケータやオシレーターなどをこねくり回さず、××な手法で勝てるようなったその手法をやれば、誰でも勝てるのにな・・・。そして、その手法には、ボリンジャーバンドとか三角持ち合いとかいらないのになぁ・・・。」
→
・(1か月ほどやり取りを続けていたのちの先生側の心境)
「あれから、また何を勉強していいかわからないと言っている、、、。それなら、もう四の五の言わずに自分の手法をそのまま真似させてあげよう!それが〇〇さんにとって1番幸せな結果になる!そうだ!そうだ!!」
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という流れで、上記の思考回路の一部を端折って、強引に説明をはじめてしまい、結果、相手がその理由を納得していない状況で、いきなりトレード手法を押し付けてしまう。という形に結果としてなってしまうという、ケースがあるのかなと思っています。
ただ複雑なのが、その手法を伝えるまでには、色々と親切に教わってきている恩もあるので、なかなか断れない関係になっているということもあると思います。
いい先生か、悪い先生かの見極め方
というわけで、相手に悪意がなくても先生と生徒という関係にスライドしていってしまうというケースはよくあります。その上で、相手の先生が 「本物」 であれば、結果、最高だと思います。※なかなか、そういう奇跡な出会いはないと思いますが(笑)
ただ、「うーん、違うなー」と思ったら、泥沼にはまる前に対策をした方がいいと思います。というわけで、私が考える、いい先生かを判断するチェック項目を考えてみました。
相場の仕組みを理解しているか、それとも、ただ手法を知っているだけの人か
よくある話として、誰かから手法を教わり、その手法を同じように伝えることができるだけ。の人がいます。しかし、
というような形で、フレームワークだけを理解しているだけで勝てるほど相場は甘くないと思います。その為、「手法に沿っていない、こちらからのオープnな質問に対しても、的確に答えてくれるか」というのは1つの指標になると思います。例えば、
・資金管理について、〇〇な方法に至った理由って何かありますか?
・どうやって自分に合っているトレードスタイル(スキャルかデイトレかスイングか)を探しましたか?
・ヒゲ先でなく、終値で見る理由は何でですか?
など、その人の思考の軌跡が見えるような質問をされ、判断されるのは大事だと思います。
メンタル面のサポートも考えてくれるか
上の話とも関連しますが、1つの手法をポンッ。と伝えて、はい、終わり。というような方だと、続きません(笑)人間には知的好奇心があるので、より自分の知識を積み上げていき、日々レベルアップを体験していきたい生き物です。
その為、手法以外の相場の仕組みや真理を教えてもらったり、さらにその上のステージである「メンタル面」についての知識も与えてくれる人は非常に素晴らしいと思います。
ティーチングでなくコーチングのスキルを持っているか
FXについては半年も勉強すれば誰でも教える側になれます。その為、今まで教えることのプロでない人が、人生で初めて「先生」側になるわけです。しかし、「知識」だけでは教えられず「教える技術」(コーチング力)とセットで初めて、相手に刺さるわけなので、相手の「知識」だけでなく「教える技術」も見極めるといいと思います。
以上、繰り返しになりますが、「教えたがり」(先生なりたがり)の人は沢山います。
言ってしまえば、私もそうですし(笑)
※ただし、私はあくまでチャット自体がトレード中の暇つぶしとなるので好きなので、手法などはお伝えしていません。
その為、投資と同じで、ディスポジション状態にならずに、受ける側もスイッチングをしていくのは大事だと思います。
運営者側は事前のルール決めと、入会条件が重要
私が知る限り、1番うまくいっているLINEグループは、先生が教祖型の塾のLINEグループです(笑)いわゆる、「トップダウン型」かつ「参加有料制」のコミュニティということですね。
これは5つの側面から、うまくいく条件を満たしていると思っていまして、
1: 先生が教祖型であるということは、LINEグループ参加前に、ある程度ブログやメルマガなどで、「塾の先生の言う通りにする」というコンセンサスが得られている。(結果、人間的フィルタリングが行われている。)
2: 内部分裂が起こらない(リーダーポジションの争いにならない)
3: 生徒同士で、先生・生徒の関係が生まれない
4: 塾という性質上、お金が発生しており、各自のモチベーションが高い(投稿のアクティブ率が高いため空中分解が起こらない)
5: 有料塾だと、業者の人が発生しづらい
からと考察しています。
逆に、「参加者みんなが自由にやってください^^」というようなボトムアップ型のコミュニティだと、リーダー不在で「空中分解」してしまう傾向にあると思っています。
長くなりましたが、ありがとうございました(笑)
私自身のLINEグループとの関わり方
以上を踏まえて、最近の私は色々考えすぎて、LINEグループの管理人をするのは億劫になっています(笑)ただ、上記のような知見を活かして、一スタッフとしてLINEグループの活性化のお手伝いができるなら、自分にとっては楽しい作業なので積極的に参加させていただきたいなと思っています!^^
※こちらはtwitterからご連絡をいただければ幸いです。
また個人としては、個別で質問ある方にお答えするという1:1スタイルが色々、人間関係を考えなくていいから、楽だなーという結論に至りました(笑)
※個別のLINEについてはコチラの記事よりご連絡いただければ幸いです。
基本的には、ずーっと誰かとLINEチャットしてるので、ぜひお気軽にご連絡いただければ幸いです( *´艸`)
なお、記事について気になることがありましたら、Twitterでリプライを頂ければ可能な限りお答えしたい思います。【オンザロック @ontherock_jp】
また、LINEで私のトレード手法をコッソリ教えてます。
よろしければ、上記リンクよりLINEの友だちをよろしくお願いします。
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