言葉の定義

・裁量トレード → 手動売買。総合的に判断し、決まったルールに基づかず毎回総合的に判断をしトレードを行う。

・メカニカルトレード → 手動売買。しかし、トレードするルールは決まっているため、基本的には特定のルールに従いトレードをする。

・システムトレード → EAなどを使った自動売買。

という前提でお話をさせていただきます。

基本的には、裁量トレードが推奨されている。

トレーダーとして儲けるには、「最終的には裁量トレーダー」を目指すべき。と言われることが多いと思います。これは、

「トレードルール(トレードロジック)に従ってトレードするだけなら、システムトレードでいいじゃん。」

という発想から来ていると思います。

本題から少し逸れますが、言語化できない感覚的な細かなルールをEAにどこまで組み込めるか。によると思うのですが、個人的な感想としてはEA化する際に、一部の言語化できないルールは切り捨てが必要で、メカニカルトレードとシステムトレードの精度は極めて行くと、やはり優位性に差が出るのかなと思っています。(もちろん、システムトレードは試行回数が多いのでデメリットばかりではないですが。)

その為、トレードルールやエッジ(優位性)を大量に保有し、トレードをするとき毎に、総合的に判断をしエントリーとイグジットをする。という「理想の裁量トレーダー像」のようなものが形成されている方を多く見てきました。しかし、

この本と出会い考え方が変わりました。

ルールがない裁量トレード = メンタル負荷が凄い

正直、「裁量トレード」vs「メカニカルトレード」でどちらか勝率が高いかは私はわかりません。

また、メカニカルトレードというのはいわゆる、書籍や商材を買って、そこに書いてあるトレードロジック通りにトレードを行う。という、いかにもトレード初心者が1か月目に行いそうな手法というネガティブな印象もあると思います。また、そういった実体験がある方も多いかと思います。

だからこそ、プロっぽいという理由で「裁量トレード」を目指してしまいがちなのですが、「メンタル負荷」という要素を考えると、メカニカルトレードというのは理にかなっているなと思いました。

極端な話、どのようなトレード手法であっても、「トレーダーとしてのステージ」が高ければ勝ててしまうものだと思います。それは、環境認識であったり、メンタルの部分のステージが高ければ、その「トレード手法の使いどころ」が分かるから。です。

そういう意味では、「メカニカルトレード = 完璧なルール通り」ではなく、「ルール通り + 裁量」が入るわけなのですが、裁量でも、メカニカルトレードでもどちらでも勝てるなら、メンタル負荷がないメカニカルトレードがいいんじゃないか。と思います。

なにより、私自身は、この「裁量トレード < メカニカルトレード」というマインドチェンジをして大きくトレーダーとしての成長ができたと思っています!

ただし、メンタル負荷の感覚や、この書籍がさしているメカニカルトレードの細かな話というのは、書籍を読んでもらえないと、なかなか伝わらないので、ぜひ1度読んでいただきですね!


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